MagicRemoverについて

MagicRemoverは、ブラウザだけで使える無料の写真加工ツールです。通行人、ゴミ箱、焼き込まれた日付、字幕、ロゴ——消したいものをなぞるだけで、生成AIがその下にあった面を描き直します。このページでは、実際にどんな仕組みで動いているのか、どこに限界があるのか、そして誰が運営しているのかをご説明します。

どんなツールか

MagicRemoverはブラウザのタブの中だけで完結します。インストール不要、登録なしで使い始められ、仕上がりの画像には何も足されません——隅のマークも、透かしも、解像度の劣化もありません。JPGかPNGをアップロードし、消したい範囲を赤くなぞって「Remove」ボタンを押すだけ。15〜30秒後に、アップロード時と同じサイズのPNGが手に入ります。

このサイトは万能エディタではなく、用途ごとに分かれたツールの集まりとして作られています。理由は実用上のものです。画像全体にかかる斜めのストックフォトの透かしと、生け垣の前に立っている人物とでは、適したブラシサイズも、必要な余白も、現実的な成功率もまったく違うからです。各ツールのページには、その作業ならではのコツを載せています。

仕組み

使っている技術は、生成AIによるインペインティング(画像修復)と呼ばれるものです。アップロードされた画像となぞった範囲(マスク)が拡散モデルに渡され、モデルは「まわりだけを手がかりに、隠された範囲には何があるのが自然か」を予測します。写真の別の場所からピクセルをコピーしているわけでも、物の裏に本当にあったものを表示しているわけでもありません——それらしい面を新しく生成し、元の画像になじませているのです。

この違いは、思っている以上に重要です。壁、空、砂浜、水面、なめらかなグラデーションの上なら予測はほぼ完璧で、編集の跡は見えません。一方、木の葉、レンガ、人混み、柄物の布のような細かく繰り返すディテールの上では、モデルは根拠のある推測をしているにすぎず、よく見れば気づかれることがあります。隠れた情報を復元する機能は一切なく、説得力のある代わりの絵を作っているだけです。

画像の処理は、外部の推論サービス上で行っています(現在はRunningHub、予備としてReplicate)。動画の字幕ツールはapimodels.appで動作します。仕上がりの画像はCloudflare R2に保存され、HTTPSで返されます。委託先の一覧と、それぞれが何を受け取るかはプライバシーポリシーに記載しています。

できないこと

うまくいかないケースを先に正直にお伝えしておくほうが、お互いの時間の節約になります。

  • 物の裏にあったものは復元できません。描き直された部分は生成されたものであって、めくって出てきたものではありません。看板が誰かの顔を隠していたなら、返ってくるのは「顔らしいもの」の推測であり、その人の本当の顔ではありません。
  • OCRではありません。文字系のツールは文字を消すだけで、読み取りも翻訳もしません。文字情報が必要なら、先にOCRにかけてからここで消してください。
  • 複雑な質感は苦手です。木の葉、人混み、レンガ、文字に重なった文字などの上では、ぼやけた跡が残ることが多く、もう一度処理するか、手作業での補正が必要になります。
  • 一度に処理できるのは1枚だけです。無料枠をすべての方に使っていただけるよう、Web版にはあえて一括処理を用意していません。
  • 目に見えない電子透かしは消せません。SynthIDやC2PAのような来歴情報はブラシで触れられるものではなく、MagicRemoverでもそれを消そうとはしていません。
  • 非常に大きな画像は縮小されます。長辺が1536ピクセルを超える画像は、処理前に自動でリサイズされます。

無料枠の実際

登録なしの場合は、端末ごとにローリング24時間で2回。Googleでログインすると、アカウントごとに1日2回の枠が別途加わります——登録なしの枠が増えるのではなく別枠なので、ログイン中の方は1日最大4回まで使えます。どちらのカウンターもUTCの午前0時にリセットされ、サイト内のすべてのツールで共通です。

クレジットカードの登録は不要、いつの間にか終わるお試し期間もなく、仕上がりに透かしも入りません。画像ツールは無料です。それだけです。クレジットが必要なのは従量課金の重い処理だけ——現在は動画の字幕消去のみで、動画の秒数に応じてクレジットを消費します。MagicRemover自身も、秒数単位で費用を支払っているからです。動画ツールを使わないなら、クレジットが必要になることは一度もありません。

登録特典のクレジットはありません。新規アカウントに付くのは1日の無料枠だけです。サイト内でこれと異なる記述を見つけたら、それは古い文言です——ぜひお知らせください。

アップロードした写真の扱い

ひと言でいえば、アップロードされた画像は、ご依頼の編集を実行するためだけに使います。販売も、モデルの学習への利用も、第三者への公開もしません。

もう少し詳しく説明します。正直にお答えするには但し書きが必要だからです。ログインしていない場合、仕上がりの画像は24時間以内に自動で削除されます。ログインしている場合、仕上がりの画像はギャラリーに表示するために保存され、削除またはアカウントの削除をお申し出いただくまで残ります。どのサービスが何をどのくらい保持するかは、プライバシーポリシーに項目ごとに記載しています。

利用上の線引き

消しゴムそのものは中立な道具ですが、使い方まで中立とは限りません。MagicRemoverは、ご自身が所有しているか、編集する権利を持つ画像にのみお使いください。利用規約でもこのように定めています。ふつうの写真編集とは性質が違うのに見落とされやすい2つのケースを、はっきりお伝えしておきます。

  • ストックフォト・写真エージェンシーの透かし。ライセンスを購入していないカンプ画像から透かしを消すのは著作権侵害にあたります。さらに、権利管理情報を除去する行為は、それ自体が別の違反となりえます(米国では17 U.S.C. § 1202)。素直にライセンスを買うほうが、あとで対処するより安く済みます。
  • 商標。ロゴの多くは登録商標です。自社ロゴの整理は問題ありませんが、商品の出所を誤認させたり、存在しない推薦関係をほのめかしたりするためにマークを消すのは、著作権が関係しなくても商標法違反になりえます。

明らかに一線を越える用途もお断りします。未成年者の性的コンテンツに関わるもの、証拠の捏造を目的とするもの、特定の個人への嫌がらせを意図するものは受け付けません。

サイト内のすべてのツール

手順ごとの解説はブログにあります(現在は英語のみ)。

連絡先

hello@magicremover.orgまでメールをお送りいただくか、お問い合わせページで、サポート・著作権・プライバシー・ビジネスのどれにあたるかをご確認ください。メールは担当者が直接読んでいます。

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